うつ病患者と家族の関係。

うつ病患者と家族の関係は難しい、といわれることがあります。

私の場合もそうでした。

 

私が最初にうつ病になったときには、

家族とは離れて一人暮らしをしていました。

うつ病で一人暮らしは大変か、ということを考える余裕すらなく。

発症してまもなく会社に行けなくなった私は、

1ヶ月間の休みをもらい、一時的に実家へ身を寄せました。

 

両親はうつ病の私にどう接したらいいのかわからなかったようです。

とにかく「頑張れ」だけは絶対言わないでくれ、とお願いし、

あとはそっとしておいてほしい、というのが私の希望でした。

 

そっとしておく、といってもやはり家族は心配するのが当然です。

夕食の時、母は缶ビールを出してくれました。

健康な時なら3本は飲める、350mlサイズ。

私はそれすらも飲めないからいらない、と断りましたが、

なんだか納得できない様子の母。

今度はコップを出してきて、半分だけ注いでくれました。

「美味しくは感じない」ことをきちんと伝え、

食事とともにそれだけはなんとか飲み干しました。

 

「美味しいと思えない」ことをちゃんと伝えないと

次からも出されてしまうので、

自分ができないこと、したくないことは

家族にきちんと伝える必要があります。

 

父は私への接し方がまったくわからなかったらしく、

それまで以上に会話をしなくなりました。

実は後になって大ゲンカをするのですが、

それはだいぶ先の話なので別の機会にお話します。

 

また、当時の実家には、高校生だった妹がいました。

彼女が一番、うつ病の私に困惑していたかもしれません。

多感な時期に姉がうつ病だなんて、さぞ悩んだことでしょう。

それでも私には嫌な態度はまったく見せませんでした。

 

実家暮らしが1ヶ月、2ヶ月と過ぎ、

私は勤務先から契約を切られたために

本格的に実家へ引っ越すことになりました。

うつ病での引越しの作業は本当に大変でしたが、

友人たちの力も借りて、なんとか乗り越えました。

そして長い実家生活が始まったのです。

 

家族とは、何度か衝突がありました。

きっかけが何だったのか、もう覚えてはいませんが

主に「これは言わないでほしい」という

私からの要望が多かった気がします。

 

家族は優しさから言っていることでも、

散歩してみたら?とか、お菓子でも食べない?とか、

苦痛にしか感じない私にしてみれば、拷問です。

そっとしておいてほしい、というレベルが

健康な人には伝わりにくいようですね。

 

何度も話し合って、折り合いをつけました。

完全に理解してもらうことはできなくても、

自分の要望を伝えることで、暮らしやすくはなります。

うつ病のことを完全に理解する、というのは

実際にうつ病になった人間以外には難しいと思います。

たとえ家族や恋人でも。

 

つらい状況だからこそ、きちんと話し合い、

適度な距離感をもつことが必要になってきます。

・・・実際はそう簡単にはいかないですけどね。

私は今は一人暮らしを再開し、遠くから心配だけしている家族と

好き勝手に楽しくやっている患者、という関係になってます。

我が家の場合は、これが一番適切な距離感のようです(^_^;)

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