初めてのうつ病。-会社に行けなくなった日-

うつ病を発症した頃のことは

うつ病患者と家族の関係。」でも少し触れましたが、

もう少し詳しく書いておきたいと思います。

 

自分がうつ病だと気づく前、

なんとなく仕事に行きたくない日が続いていました。

仕事が楽しくないわけではなく、

特に人間関係のトラブルがあったわけでもありません。

でも今思えば、仕事のストレスはたまっていたのでしょう。

 

もう1つ、プライベートでは遠距離恋愛の真っ最中でした。

3年お付き合いした彼が突然ニュージーランドへ行くと言い出したとき、

私は別れてくれと何度もお願いしました。

が、彼は聞き入れてくれず、私の望まない遠距離恋愛が始まったのです。

それから1年たった、2004年7月。

私は会社に行けなくなりました。

 

朝起きて仕事へ行こうと思っても涙が止まらず、

体は鉛のように重い。

私なんかが仕事に行って何になるのか?

会社は自分のことなんかどうせ必要としていない。

いや、世の中すべてに対して、自分は不要な存在だろう。

そんな考えが頭の中をぐるぐる回っていたのです。

 

その一方で、私は「これは病気だ」と思いました。

タウンページをめくり、精神科の病院へ次々に電話をかけます。

大きめの広告が出ているメンタルクリニックは、

どこも予約でいっぱいでした。

そして何軒目かで引き当てたのが、今も通っている病院です。

初診でも予約なしで診察してもらえる。

私はすぐに家を飛び出しました。

 

初めての精神科に、怖いという気持ちはまったくありませんでした。

ただ、助けてほしい、そんな思いだったのです。

診察室で話した内容は、今でも覚えています。

望まない遠距離恋愛で疲れきっていること。

彼がそれをまったく理解してくれないこと。

仕事ではクレーム処理が多く、

ストレス解消に出かける元気すらなくなってしまったこと。

 

先生は話をすべて聞いてくれて、つらかったですね、と言ってくれました。

私はあふれる涙をぬぐいながら、

どうしても元気になれない、どうしたらいいのかと尋ねました。

この時初めて、うつ病は薬で治すものだと知ったのです。

 

初めて処方された薬は、パキシル10mgだったと思います。

私はその薬をのみ、もう大丈夫だと喜び勇んで次の日は仕事に行きました。

けれどやはり調子が悪い。

うつ病の薬は効果が現れるまで時間がかかる、とネットで読んだので

2、3日は様子を見ましたが、

気分は沈んだまま、体調も思わしくない状態でした。

 

4日めにまた病院へ行って、薬が効かないと相談し、

副作用が出ていなかったので、薬を倍に増やしてもらいました。

これで会社に行ける。その時はそう思いました。

けれど事態はそんな簡単なものではありませんでした。

私の長い長いうつ病との付き合いは、こうして始まったのです。

 

次回、「たくさんの勇気 編」に続きます。

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