うつ病からの社会復帰をめざして。

2回めの社会復帰については以前に書きましたが、

最初の社会復帰のことをまだ書いていませんでした。

 

初めての社会復帰は、とても大変です。

病気と向き合いながら、世間とも向き合う。

うつ病を治そうという強い意志も必要でした。

 

私の1回めの社会復帰は、発症から2年と数ヶ月経った頃、

ボランティア活動から始まりました。

うつ病が治っていない状態で働くのは怖くて、

まずはなまった体を動かすことと、

人と接する勇気を出すことが目標でした。

 

ちょうどその頃、捨てられた犬猫の里親探しをするボランティア団体が

地元で発足した、という新聞記事を見つけました。

人と接するのは怖いけど、犬と接しながらだったらできるかもしれない。

そう思った私は、すぐに副代表の女性に電話をかけました。

 

副代表はとても明るい方で、私の事情を聞いても

「できるときにできることだけやってくれればいい。

それがボランティアだから」と言ってくれました。

無理強いされない、というのはうつ病患者にとっては嬉しいことです。

私はその団体に所属して、できることから始めてみたのです。

 

具体的には、会合に参加して、いろいろな人と話し合いをしたり。

実際に犬や猫をつれて里親探しの譲渡会を行ったり。

犬のお世話をしながら、見に来てくれた人たちに

かわいそうなワンコたちの境遇を切々と語りました。

 

私の熱弁のおかげもあってか(?)、犬猫を引き取れなくても

募金をしてくれたり、ドッグフードやペットシーツを差し入れてくれたり、

目に見えて結果が出るのがとても嬉しかったですね。

 

その活動を3ヶ月ほど続けると、

人と接することができる、という自信がついてきました。

あとは、体力の問題。

でもここまでくると勢いがついていて、とにかく仕事始めちゃえ!

やってみて無理なら辞めればいいんだし、という心境です。

 

そして働き始めた仕事が、再発するまで続けた事務職でした。

パートでの勤務だったので、その日にこなす仕事が終われば

16時に退社できる日もありました。

パート、という気楽さも良かったのかもしれません。

 

良くも悪くもゆるい職場だったので、

プレッシャーに押しつぶされる、ということもありませんでした。

毎日淡々と仕事をこなし、

お給料が入れば愛犬におやつを買って帰る。

その繰り返しです。

 

そうやっていつしか、薬がなくても苦しくなくなっていきました。

離脱症状が怖かったのでパキシルを少しずつ減らしましたが、

働き始めて9ヶ月後、薬は必要なくなりました。

完治した、という強い実感は特にはありませんでした。

ああ、やっとだな、としみじみ思ったのを覚えています。

 

今にして思えば、ボランティアにも、仕事にも、

変に気負いがなかったのが良かったのでしょう。

やってみよう、だめならやめよう。

そのくらいの軽さでした。

そう考えられるくらいまでは、回復していたからかもしれません。

 

一歩を踏み出すのは、勇気が必要でした。

その後は、あまり深く考えずに流されてみるのも

必要なことだったのかもしれません。

もちろん、体調が悪くならなければ、の話ですが(^_^;)

4 Responses to “うつ病からの社会復帰をめざして。”

  1. より:

    こんばんは。はじめまして。
    よく「うつの波」という表現が、他の方のブログでも見受けられます。
    私は、うつと診断されてもうすぐ4年になりますが、良い波が来たことなど一度もありません。
    ずっと、うつの海の底に沈んでいるだけです。
    3年前に両親を相次いで亡くし、立ち直れないまま、
    最近は通院すらも辛くて辛くて、何もかも放り出して死にたくなります。
    夫や子供に依存して生きているだけの毎日に、全く意義が見いだせません。
    私はどこに向かって歩いて行けば良いのでしょう。

  2. >陸さん
    はじめまして。コメントありがとうございます。
    お辛い状況のようですね。
    「良い波」をどう感じるかは人それぞれだと思います。最初の頃は、ごく些細なことだったり、悪い状態じゃないことを「良い」と感じたりすることもあります。
    たとえば、乗り物に乗っても具合が悪くならなかった、とか、何かを食べて美味しいと感じた、とか・・・そういったこともまったくないのでしょうか?

    ご両親を亡くされたということですから、重いうつ状態ではあると思いますが、死を選んでしまってはご家族が悲しみます。
    今の状況に絶望していらっしゃるのなら、他の病院にセカンドオピニオンを求めるという方法もあります。カウンセリングという方法もあります。治療を変えて良くなる可能性もあるでしょう。

    どこに向かうかは、陸さんの心次第です。今は暗闇の中で、自分の進むべき方向は見えないかもしれません。でもほんの少しでも明るくなってきたとき、きっと道が見えてくるはずです。
    どうか諦めずに治療を続けて下さい。
    一緒にうつを乗り越えていきましょう。

  3. 今日ここ より:

    素晴らしい体験をいろいろ経験されたのですね。

    私は社会復帰に失敗しました。いつも少し良い時期になると必死に仕事を探し、運よくいつもすぐ見つかったまではいいのですが、仕事に就くと、必死に頑張ってしまう。だから、どの仕事も2~3年でギブアップ。
    今日のあづみさんのブログを、その当時、読んでいたら、も少し、肩の力を抜いて仕事をし、長続きしたかも、と反省しました。

  4. >今日ここさん
    2~3年も続けば立派じゃないですか!
    私は1回めも2回めも、2年ちょっとしか続いてないですよー。2回めは現在進行形なので、これからどうなるかわかりませんが・・・(^_^;)

    仕事って、つい頑張ってしまうんですよね。私は最近は頑張るのやめました。続かなかったら意味がないし、結局その時に苦しむのは自分だと気づいたので。
    仕事を頑張るより、楽しいことをいっぱいやってうつを治そう、が人生のテーマです♪

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