うつ病の治療費や薬代が高い。自立支援制度を使えば安くなる
うつ病の治療には、何ヶ月も時間がかかります。
その間ずっと、高い薬代を払い続けていくことに、不安を感じていませんか?
治療のたびに薬が増えたり、薬が変わると通院回数が増えたり。そのたびに出費がかさみますよね。
必要なお金だとわかっていても、治療費は悩ましい問題です。
少しでも金額を抑えることができないかな? と私も頭を抱えていました。
精神科通院には欠かせない、自立支援制度
経済的に不安だった私に、同じくうつ病だった友人が教えてくれたのが、自立支援医療制度。
病院や薬局での窓口負担が、3割から1割になるという夢のような制度があったんです!
自立支援制度を使えば、窓口負担が1割になる
まずは病院で、「自立支援の申請をしたい」と言って、診断書を書いてもらいます(診断書のお金はかかります)。
その診断書をもって、最寄りの役所の福祉担当窓口で、申請手続きをします。たったこれだけで申請できちゃうお手軽さ!
(場合によっては身分証明書や前年の世帯所得の確認が必要なことも。役所に行く前に必要な持ち物の電話確認がおすすめです。)
申請のときには、かかりつけの病院と薬局を1つずつ、指定する必要があります。
もし病院を変えたいと思っているなら、転院後にまた変更手続きが必要になりますのでご注意を。
申請すると役所で控えをもらえるので、次の通院からはそれを持っていきましょう。
その時から自己負担額が1割になる病院もあります。すぐには1割にならなくても、正式な受給者証ができたらさかのぼって差額を返金してもらえることも多いようです。
詳しくは、かかりつけの病院と薬局に確認してくださいね。
毎月の自己負担額に上限ができる!
自立支援制度では自己負担額が1割になるだけじゃなく、毎月の上限金額が設定されます。
前年の収入によって金額は変わりますが、薬が多い時期は実際に上限を超える場合もあるので、超えた分のお金は払わなくてすみます。
私も薬が多かった時期は、大助かりでした。
私がうつ病になってすぐに自立支援医療制度を知ることができたのは、ラッキーでした。中にはまったく知らずに、毎月何万円も治療費がかかっていた、という人もいます。
残念なことに、こういう制度は医者が積極的に教えてくれるわけではありません。
もっと制度がひろく知られて、少しでも多くのうつ病患者さんが楽になればいいなと思います。
お金のストレスは、うつ病を悪化させることもあります。
利用できる制度はどんどん使って、ストレスの少ない療養生活を送りたいですね。