うつ病を治す言葉。
うつ病を治すのに必要なのは、薬と休養です。
この2つに加えて、つらい時を支えてくれた数々の「言葉」が
あったからこそ、うつ病は治せる、と思うのです。
私が一番忘れられないのは、ある医師に言われた言葉です。
「理想は、ラーメン屋のガンコ親父になること」。
診察の最初に言われたのは、「歩道を歩いていて、
後ろから来た自転車にベルを鳴らされたらどうする?」でした。
道路交通法改正前の話で、まだ自転車が歩道を走ってもいい時代です。
私は思いつくままに、
「気がついてよけてあげられなくて悪かったと思う」と答えました。
正解があるわけではありません。
ただ、医師は私に次のように言いました。
「一方的に歩行者によけてもらおうとする自転車の方が悪いのに、
どうしてそんなに気を使うの?
相手が悪いのに謝って、おまけに手土産まで持たせようとする、
そんな生き方をしてない?」と。
言われてみれば、私はいつも周りに気を使ってばかりでした。
気配りといえば聞こえはいいですが、
周囲の顔色をうかがって生きていたのです。
医師はそれを見抜いていたのでした。
そして言われたのが、最初に書いた言葉です。
「理想は、ラーメン屋のガンコ親父になること。
ラーメン屋だから売り物はラーメンで、
ギョウザを注文する客がいたら、そんなものはない、
ラーメン屋でギョウザを頼む客が悪いと言い切る。」
私は私だから、理不尽な要求をされたら断っていい。
作りたくないものは作らないラーメン屋のように、
できないことはできないと言っていいんだ。
そんな当たり前のことなのに、目から鱗が落ちるようでした。
今でも時々疲れてしまったときはこの言葉を思い返します。
ラーメン屋なのに、イタリアンのフルコースを出そうと無理していないか。
そんなことはできるわけないから、ラーメンだけ作っていればいい、と。
自分の身の程に気づかせてくれた、大切な言葉です。
心に響く言葉は人それぞれ違います。
うつ病でつらいとき、自分を支えてくれる言葉に出会えると
乗り越える力が湧いてきますよね。
世の中にはたくさんの素敵な言葉があふれています。
弱っている心を支えてくれる言葉に、皆さんが出会えますように。
そしてうつ病の痛みが少しでもやわらぎますように(^^)
私も同じようなことをカウンセラーに言われました。病気になって使える「気」もないのに使おうとしていた自分がいたのですが、「気」がなくなる病気になったのだし自分に余った分の「気」だけ使うようにしようと変わりました(^^)
>あおぶうとんさん
「気」がなくなる病気・・・そのとおりですよね。
うつになると元気も気力もなくなってしまいます(/_;)
わかっていても自分ではなかなか気づけないんですよね。
私もついつい「気」を使おうと無理してるので、気をつけます(^_^;)